エコナセイカツ

シンプルライフ研究家マキが綴る、不要なものは持たない、不要な家事はやらない。日々シンプルライフ。

長く愛していきたいもの

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最近、新しく手に入れた腕時計です。

といっても70年以上も前に作られ、今も現役で動き続けている時計。

これは、ワタシのひいおじいちゃんが戦争に行くときに買ったものだそう。

戦時中から代々受け継がれてきたもの。

ーーーー ※追記

アンティーク好きの生活のメモあいこさんからLINEがあって、この画像をもらって時計の本当の情報をもらいました。

ってことは、50年ぐらい前のものかな?戦時中ではなさそうです。ワタシも聞いた話を鵜呑みにしていたので間違った情報でごめんなさい。

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ワタシが産まれた頃にはひいおじいちゃんは亡くなっていたので会ったことはなくて、この腕時計は「祖父が愛用していたもの」という小さい頃の記憶があります。

だから祖父の前に曽祖父の愛用品だったということが新たな発見でした。

祖父が亡くなった後は母が形見として持っていて、母がしていた時計を見て記憶がよみがえり、昔話ついでに曽祖父の話を聞き、ぜひ欲しいと思って譲り受けました。

ベルトがボロボロだったので、新しいものに。これはラム革。

シチズンなので、他の人から見たらどうってことない腕時計なのですが、どんな思いで手に入れたとか、その後の愛用歴を聞くとぐんと重みが増し魅力的に見える気がします。

手巻きなので、電池交換という面倒はないのですが、巻かないと止まってしまいます。

けどその手間がかえって、愛着をわかせる行為というか、毎朝身につけるたびに「今日もよろしくね!」と願いながら巻いています。

この時計は、そんな想いで見つめられながら70年以上も時を刻んできたのかなぁ?と感じます。

今は物が豊富な時代なので、買おうと思えば新しくて素敵な物がすぐ手に入ります。

でも、新しいものには過去の物語というオプションはついてこないんですよね。

まさか、買ったときはこんなに長く愛してもらえるとは想像できなかったと思いますが、1つのものを大切にするという行為はこんなにも心を豊かにしてくれるんだなぁとつくづく思いました。

うちの実家は古い物好きで、こんな年季の入ったコーナーもあります。

新刊「持たない暮らしの愛用品」では、実家から受け継いだものとして、鉄瓶やかごを紹介しています。

ph:hayashihiroshi

今は技術が発達したので、もっと軽い急須とか、プラスチックの収納ボックスとか便利なものがたくさんありますが、古い物にしかない出せない味わいも素敵だなぁと思っています。

職人さんが心を込めて一つ一つ丁寧に作るものには心が宿っている気がします。

機械で作った大量生産のものにはない重み。

心を豊かにするには、自分1人だけでは無理で、色んな人の素敵な想いを感じながら生きていくことが理想のカタチかなぁと。

ワタシが愛用していたものを、いつか娘たちが素敵だな、譲り受けたいな、と思える日まで大切に手入れをしながら使い込んでいきたいなぁと思います。